2006年コカ・コーラ鈴鹿8時間耐久ロードレース (日曜日・#5)

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ピット内でツナギを着たまま修復作業を見つめます。

通常なら前後タイヤを交換しガスチャージをして30秒かからずにピットアウトして行きます。

ピットクルーは手際よく損傷パーツを交換してくれていますが、私には永遠にも感じるほど長く思えました。(´ヘ`;)

しばらく作業をボーっと見ていてハッ(・∇・;)と我に返ります。

「次もあるんだから身体休めなくちゃ」

まだレースは終わっていません

次の走行で出来る限り高いパフォーマンスを発揮する為に休憩も大事な仕事だという事を思い出します。


水風呂に浸かりながら転倒を振り返ります。

確かに調子付いていました。

ですがそれにプラスしてタイヤの消耗が思っていたよりも早かった気がします。


トップチームに支給されるタイヤと違って私達の使用するものは一般流通されている誰でも買う事のできる普通のタイヤです。

1セクションを最初から最後までブラックマークを残しながら全開で走りきる事はなかなか難しいようです。

ましてや私なんぞのテクニックではきっとタイヤに無理な負荷を掛けてしまっているのかもしれません。


「よし、次はタイヤになるべく負荷を掛けないで、しかもラップタイムも落とさずに1セッション走り切ろう!」

(`´)これ以上皆さんの足を引っ張るわけには行きません。

更に高い集中力で次の走行に望む決意をしました。


【誠さんです。カッコイイですねぇ~!】


そろそろ誠さんの予定周回数を無事にこなしピットインしてくる時間です。

私は少々早めに着替えピット内で待ちます。

予定通り誠さんがピットインしてきました。



オーヴァースタッフは迅速にプロの仕事をこなします。

そしてライダーチェンジの時、誠さんが私に言いました。

「転ぶなよ!」



大先輩の誠さんではありますが、いつもはこんな私にすごく優しく接してくださっています。

呼ぶときも「豊田くん」とくん付けで呼んでくださいます。

私的には「豊田とかトヨ」と呼び捨てにしてくれた方がいいと思ってます。

大変恐縮な気持ちです。m(._.)m



そんな誠さんが普段あまり聞いた事のない激しいトーンと大きさで

「転ぶなよ!」と言いました。



キュッっと身が引き締まる感じがし、一瞬にして集中力と気合と緊張が高まります。

「はいっ!」

思わず必要以上に大きな声で返事をしてしまいました。



そこからの走行はタイヤをいたわりつつ安定してラップを刻みます。

セッション終盤には転倒の影響でブレーキがかなりプアーになってきました。

私はいつも中指、薬指、小指の3本がけですが、レバーの遊びがかなり増えてきた為ドラえもん握りに変更して対処します。

(ドラえもん握りとは、親指以外の4本でブレーキレバーを握る事です。教習所で習ったあの握り方です。)




このセッションは無事予定周回数をこなす事ができました。

ピットインし誠さんに

「ブレーキがだいぶ入ってきました。」

と告げ交代します。



水風呂に浸かり休憩します。

10分くらいたった頃でしょうか?

健正さんがスウィートルーム(自作)に慌てた様子でやってきます。



「豊田君!鈴木君入って来るって!」

「(゚ロ゚;)ェェエエ工工!!!」





炎天下の中、コースに一番近いサインエリアも炎天下。

サインマンも8時間耐久です。

本当に大変だと思います、ご苦労様です!




ピットクルーはライダーチェンジの時だけが仕事ではありません。

走行中もタイヤを交換したり、ガソリンをクイックチャージャーに入れたり、燃費を再計算したり、ウォーマーを巻いたり・・・

休んでいる暇が無いほど忙しいのです。

ご苦労様です!

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