2006年コカ・コーラ鈴鹿8時間耐久ロードレース (日曜日・#8)

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最後の仕事を終えつなぎ姿のまましばしピットでモニターを眺めながらボーっとしてしまいます。

健正さんや他のスタッフに「お疲れ様」と声をかけられます。

ですが何だか実感が湧きません。

頭の中は申し訳なさと反省と・・・でも何とか最後まで誠さんにマシンを渡せた安堵感と・・・

「このままつなぎ姿でゴールを待つか」

とも思ったんですが・・・暑いのと汗で重くなったつなぎが妙に辛くなり、結局脱ぐ事にしました。



すぐに空は綺麗な夕焼けから真っ黒に変わっていきます。

ラスト30分はナイトラン本番です。



ピットからはオートバイのライトがまぶし過ぎてもはや識別不可能です。

サインマンはストップウォッチとにらめっこをし時間がきたらサインボードを出します。



「来た?来た?」

「わかんない!」

「あれ、あれかなぁ?」

「あっ!今行ったのちゃう?」

「あーあのテール(ランプ)うちのや!」

なーんて会話がサインエリアのあちこちで聞こえます。



残り時間が5分を切る頃から各チームはサインエリアを片付けだします。

知らない人が見たら

「まだレース終わってないのに何片付けてんの?」

と思うと思います。



私も初めて見たときはそう思いました。

皆さんは何故だか解りますか?



これはゴール後の観客対策だそうです。

その昔、多分8耐の観客が10万人とか15万人とかいた時代、ゴール後にコースになだれ込んでくる大勢の観客がサインエリアやピット内にも入ってきてどさくさに紛れていろんな物を持って行っちゃう事があったそうです!

それはちょっとした暴動のようだったとか・・・



その対策としてゴールちょっと前にサインエリアを片付けて、ゴールと同時にピットのシャッターを閉めていたそうです。

ま、近年は観客のマナーも向上してそんな事も無くなったのですが昔の名残なのかいまだにほとんどのチームが片付けていますね。



各チームは片付けたサインエリアにスタッフのほとんどが集合します。

そう、チーム皆でゴールの瞬間を見るためです。

ですがサインエリアはそんなに広くは無いので人であふれかえります。

ピットウォールの上までいっぱいになっちゃいます。



普通はレース中にこんなところに登ったらオフィシャルに怒られます。

ですが真夏の祭典8耐のゴール直前にそんな野暮な事を言うオフィシャルは鈴鹿にはいないようです。



「まだ来ーへんなぁー」


「あれちゃうかぁ?」


「あれや!あれや!」

「わーい!」「やったー!」「よっしゃー!」

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